マラソンで失速しないためのエナジージェルおすすめ10選!タイミングや選び方なども詳しく解説

ランニング

マラソンを完走する上で重要なのがエナジージェルです。マラソンは長時間走ることで体力を消耗する過酷なスポーツといえます。エネルギーを補充することはパフォーマンス向上する上では必要不可欠です。

しかし、エナジージェルといっても様々な種類があり、どれを選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、おすすめのエナジージェルを紹介します。摂取するタイミングや選び方なども詳しく解説していますので、自分に合ったエナジージェルを見つけてみてください。

30kmの壁を越えるために「補給戦略」は武器になる

マラソンで多くのランナーが苦しむのが「30kmの壁」です。「足が動かなくなる」「急にエネルギーが切れる」その原因は「糖(グリコーゲン)」の枯渇です。エナジージェルは、身体が悲鳴を上げる前に“エネルギーを先回りして補う”ための秘密兵器といえます。

エナジージェルとは?──“走る燃料”を効率的にチャージする補給食

エナジージェルは、ランニング中でも素早く吸収される液状の高糖質補給食。通常の食べ物と違い、胃腸への負担が少なく、摂取後5〜10分でエネルギーに変換されます。

【主な成分と役割】

成分 役割 期待できる効果
糖質(マルトデキストリン・果糖など) 即効性エネルギー源 失速防止・集中力維持
カフェイン 神経刺激作用 疲労軽減・集中力アップ
ナトリウム・カリウム 電解質補給 脚攣り予防・脱水対策
BCAA・アミノ酸 筋分解抑制 後半の粘り強さ維持

タイミングが命!レース中の「エナジージェル戦略」

フルマラソンでのエナジージェルの摂取するタイミングは体質などにもよりますが、「レース開始30分前」と「レース開始後10〜12km毎に1本摂取」するのがおすすめです。毎回決めたタイミングで摂取するのがポイントで、空腹感やエネルギー不足を感じた後では手遅れになります。

  • レース前(スタート30分前)

→ 血糖を安定化させるため、吸収の遅いタイプ(パラチノース系)を摂取。
例:「アミノバイタル パーフェクトエネルギー」など。

  • 中盤(10〜20km地点)

→ グリコーゲン消費が進み始める頃。即効性タイプを投入。
例:「Mag-on」「メダリスト」など。

  • 終盤(30km以降)

→ 集中力の維持と脚攣り対策がカギ。
カフェイン入り or 電解質強化タイプを使うのが効果的。
例:「ショッツ カフェイン入り」「MAURTEN GEL 100 CAF」など。

マラソンのエナジージェルの選び方

マラソンのエナジージェルの選び方は以下の通りです。

  • 味と粘度
  • 吸収速度
  • 携帯性

それぞれ詳しく解説しますので、ポイントを押さえて自分に合ったエナジージェルを選びましょう。

味と粘度で選ぶ

エナジージェルは種類によって味の濃さやとろみ(粘度)が大きく違います。自分に合わないものを選ぶと、途中で飲めなくなったり、胃が重くなって失速する原因になるので注意が必要です。

エナジージェルの味には主に以下のような種類があります。

  • 甘さ控えめタイプ(例:Mag-on、WINZONE)
     → 暑い日や長時間レースに向く。後半でも飲みやすい。
  • 濃厚で甘いタイプ(例:GU、ショッツ)
     → カロリーが高く即効性があるが、後半に重たく感じる人も。
  • 酸味のあるタイプ(例:メダリスト)
     → 口の中がスッキリしてリフレッシュできる。夏場や疲労時に◎。
  • ナチュラル・蜂蜜系タイプ(例:ハニースティンガー)
     → 胃に優しく自然な甘さ。ナチュラル志向ランナーに人気。

練習時に2〜3種類を試して、「走りながらでも無理なく飲める味」を見つけておくことが大切です。レース本番で初めて使うのはNG!です。

また、粘度には以下のような種類と特徴があります。

  • サラッと系(MAURTEN、Mag-on)
     → 水なしでも飲みやすく、胃に負担が少ない。初心者にもおすすめ。
  • ドロッと系(GU、ショッツ)
     → エネルギー密度が高い。即効性があるが、水で流し込む必要あり。

粘度が高いジェルを無理に飲むと、喉に残ってむせやすくなります。「飲みやすさ」はエネルギー吸収効率にも関係するため、味と粘度の相性を重視しましょう。

吸収速度で選ぶ

エナジージェルを選ぶ際の吸収速度に関しては、走る距離とタイミングで使い分けるのがおすすめです。エナジージェルの糖質には、吸収の早いものとゆるやかに吸収されるものがあります。

代表的な商品と吸収速度について以下の表にまとめました。

タイプ 主な成分 吸収速度 向いているタイミング 代表的な商品
即効性タイプ マルトデキストリン、果糖 ★★★★★ 中盤~終盤(疲労が出る頃) Mag-on、メダリスト、ショッツ
持続性タイプ パラチノース、イソマルトオリゴ糖 ★★★☆☆ スタート前~序盤(安定補給) アミノバイタル、MAURTEN
ミックス型 マルトデキストリン+果糖+BCAAなど ★★★★☆ 全区間(バランス型) GU、WINZONE

それぞれをタイミングに合わせて使い分けることで、レース後半の“ガス欠”を防げます。

携帯性で選ぶ

エナジージェルを選ぶ際は、薄くてスリムなパッケージの商品を選ぶのがおすすめです。ランニングベルトやポケットに入れてもかさばらず、走っている最中でもストレスになりません。

また、片手で素早く開けられる切り口やキャップが付いているかも重要で、疲れた後半でも扱いやすい商品を選ぶようにしましょう。

さらに、エナジージェルを複数持って走るなら、ランニングベルト(ウエストポーチ)が最も快適で実用的です。腰にフィットして揺れにくく、走りながらでも片手でスッと取り出せるのが大きなメリット。ランニングベルトのメリットの主なメリットは以下の通りです。

  • 揺れにくくストレスが少ない
  • ジェルを3〜5本収納可能
  • 水やスマホも一緒に持てるタイプもあり
  • 走行中に開け口を確認しやすい

ランニングパンツのポケットに入れる方法もありますが、ジェルの重みでポケットが揺れてストレスになることが多いです。特にジェルを2本以上入れると、腰回りのバランスが崩れやすくなります。ポケットに入れる主なデメリットは以下の通りです。

  • 走るたびにポケットが揺れて気になる
  • 汗でジェルが湿る・滑る
  • 落下のリスクもある

ジェル1〜2本程度の短距離・ハーフマラソンならOK。フルマラソン以上ではランニングベルトを使う方が安定します。

マラソンのエナジージェルおすすめ10選

マラソンで使用するエナジージェルのおすすめを紹介します。様々な種類のエナジージェルを紹介していますので、自分に合ったエナジージェルを見つけてみてください。

商品名 吸収スピード 主成分 おすすめ摂取タイミング 特徴
HoneyAction Energy ★★★★☆(即効~中速) 国産はちみつ、マルトデキストリン、ローヤルゼリー、プロポリス、クエン酸、マグネシウム、ビタミンB群(B1・B2・B6など) 運動前・中・後すべて 蜂蜜ベースで即効性がありつつも、デキストリンで持続性を持たせる。クエン酸1,000mg配合で疲労回復をサポート。マグネシウム+ビタミンB群でミネラルと代謝を補強。
Mag-on(マグオン) ★★★★☆ マルトデキストリン・マグネシウム 中盤〜終盤(足つり対策) ミネラル補給に最適。足つり防止ジェルの定番。
メダリスト エナジージェル ★★★★☆ クエン酸・マルトデキストリン 中盤(15〜25km) 即効性が高くコスパ◎。酸味が強くリフレッシュ効果あり。
アミノバイタル パーフェクトエネルギー ★★★☆☆ パラチノース・アミノ酸 スタート30分前 緩やかに吸収。レース前の“仕込み”に最適。
アミノサウルス ジェル ★★★★☆ マルトデキストリン・果糖・アルギニン・シトルリン・BCAA・クエン酸・マグネシウム・カフェイン(マンゴー風味) 長距離・持久戦中、特に中盤以降 次世代アミノ酸(アルギニン+シトルリン)、クエン酸で疲労をケアし、マグネシウムで脚攣り対策、さらに75mgのカフェインを配合して後半の集中力を支えるハイブリッド型。
WINZONE エナジージェル ★★★★☆ クエン酸・マルトデキストリン 中盤(10〜25km) 飲みやすく酸味爽快。国内製で信頼性が高い。
ウイダーinゼリー エネルギー ★★★★☆ マルトデキストリン・ビタミンB群 スタート前〜中盤 吸収が早く携帯しやすい。コンビニでも入手できる。
GU エナジージェル ★★★★☆ マルトデキストリン・ナトリウム・カフェイン 中盤〜終盤 味が豊富で飽きにくい。目的別に種類が選べる。
honey stinger(ハニースティンガー) ★★★☆☆ 天然蜂蜜・フルクトース 中盤 自然由来で胃に優しい。ナチュラル派ランナーに人気。
エネ餅(アミノバイタル エネ餅等) ★★☆☆☆ 米・糖質・アミノ酸 スタート前〜中盤 固形で腹持ちが良い。ウルトラマラソンに最適。

【HoneyAction 】HoneyAction Energy

国産あかしあ蜂蜜をベースにした即効性の高いエナジージェルで、素早いエネルギー補給と持続力のバランスが優れている点が特徴です。蜂蜜由来の自然な甘さで飲みやすく、クエン酸1000mgが疲労軽減をサポートし、マグネシウムやビタミンB群がエネルギー代謝を助けます。

[HoneyAction Energyの口コミ]

  • ウルトラマラソンやロングトレイルなどの過酷な環境でも摂取しやすい。
  • 大会中に胃腸トラブルで他の補給食が受け付けない時でもハニーアクションは食べられることが多い。
  • 何度もピンチを救ってくれた“頼れる補給源”として信頼感が高い。

【Mag-on】エナジージェル

ナトリウムとマグネシウムを高配合し、足つり防止に最適です。味の種類も豊富で携帯しやすいのが特徴。

[エナジージェルの口コミ]

  • 長距離走行で足つりを抑え効果を実感できた良質補給品です。
  • 風味が多く組み合わせやすいので飽きずに続けられます。
  • 220キロ走破でも不調が出ず信頼度が高い仕上がりです。
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【MEDALIST】エナジーシェル

クエン酸+マルトデキストリンで疲労軽減&即効チャージ。コスパが良く、初心者にも人気の高い商品です。

[エナジージェルの口コミ]

  • 濃い味ながら飲みやすく、走行中でもしっかり復活できます。
  • コスパが高く、フルマラソン完走にも役立つ信頼できる補給品です。
  • 効果を実感しやすく、安心してリピートしたくなる使い勝手の良さがあります。
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【アミノバイタル】パーフェクトエネルギー

パラチノース配合でゆるやかに吸収します。スタート前や長丁場のレースにおすすめです。

[パーフェクトエネルギーの口コミ]

  • 暑い日の長距離でも後味が良く飲みやすい補給ジェルです。
  • 喉に残らず吸収が早い印象で走行後半のバテを防ぎます。
  • 顆粒タイプとの併用でより効率よくエネルギー維持ができます。

【AMINO SAURUS】AMINO SAURUS GEL

マグネシウム・アミノ酸を配合。市民ランナーにも人気の日本製ジェルです。味のバリエーションがあり、疲労回復とエネルギー補給を両立しやすいのが特徴。

[AMINO SAURUS GELの口コミ]

  • トレイルラン後半の補給に最適で、飲みやすく消化しやすいジェルです。
  • 甘みがありつつ走行中でも口に入りやすく、エネルギー補給に十分です。
  • 固形食と組み合わせることで、前後半の体力維持が効率的にできます。

【WINZONE】エナジージェル

 日本製でクエン酸・マルトデキストリン配合。酸味がさっぱりして飲みやすく、練習用にも最適です。

[エナジージェルの口コミ]

  • さらさらした液質で走行中でも口にすっと入りやすいです。
  • 口が乾いていても飲みやすく、補給タイミングのストレスが減ります。
  • 手袋をしたままでも開封しやすく、レースで使いやすい設計です。

【ウイダーinゼリー】エネルギー

コンビニで手に入る定番ジェル。吸収が早く、補給のしやすさは抜群で、初心者にもおすすめです。

[エネルギーの口コミ]

  • 南国系の甘みで後味もすっきりし、集中時の補給に最適です。
  • GABA配合で気持ちが落ち着き、集中しやすい状態を保てます。
  • 甘さはやや強めだが、エナジードリンクが苦手でも飲みやすい風味です。

【GU ENERGY LABS】リキッドエナジー

味のバリエーションが豊富で飽きにくい。カフェイン入り・ナトリウム入りなど用途別に選べるのがおすすめです。

[リキッドエナジーの口コミ]

  • ジェル自体は効果が高く、満足度の高い仕上がりです。
  • 味が良く、水なしでも飲める点は大きな利点です。
  • 一般的なジェルに比べて質感がとても良く、摂りやすいのが魅力です。
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【Honey Stinger】エナジージェル

蜂蜜ベースのナチュラル志向ジェル。体に優しく、自然派ランナーに人気の高い商品です。

[エナジージェルの口コミ]

  • 蜂蜜に近い自然な味わいが特に高評価。人工的な風味が苦手な人には大きなメリット。
  • 胃に優しい点も好印象で、長時間のランや運動でも負担が少ない。
  • 1つあたりのサイズ感や栄養バランスがちょうどよく, 安定して走り続けられる。
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【Enemoti】エネ餅

固形タイプで腹持ちが良い。ウルトラマラソンや長時間走に最適な補給食です。

[エネ餅の口コミ]

  • 美味しくて食べやすいため、ランニング中でもストレスなく摂取できる。
  • 水なしでそのまま食べられる手軽さが魅力。
  • 補給するとまるで“ランチをとったような感覚”になり、精神的にもひと息つけるリラックス効果がある。

【まとめ】

マラソンは「走力」だけでなく「補給力」で差がつく時代です。走る前に準備するのは、靴とジェル。

  • スタート前:遅効性エネルギー
  •  中盤:即効性+ナトリウム
  •  終盤:カフェインで覚醒

この“補給の三段活用”を身につければ、あなたのマラソンは、ただの完走ではなく「走り切った快感」に変わります。

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