【下関】釣りブログpart1

釣り

「今年もこの時期が来たか」そう呟くのは今年で30歳になるモリワキという男。ロッドを強く握りしめ、そう呟きながら今までの釣り人生を振り返る。妻とは2年の交際を経て結婚をし、それから1年半後の今年2月にはめでたく子供も生まれた。目がまんまるで若干タレ目なところがチャームポイントの女の子だ。妻が妊娠してからは釣りに行く頻度は少なくなり、子供が産まれてからは1度も釣りには行けていない。しかし、子供も少し大きくなり育児も落ち着いてきたので、約1年ぶりの釣りに今日来たわけである。

訪れたのは下関のとある場所。ここは、日によって潮の流れが速く釣りの難易度は若干高めな場所だと思っている。しかし、ブリやサワラなど、大型の青物の実績もある場所で、いつか自分にも釣れる日が来るのではないかと心が踊る。というのも、釣れるのはいつも小物ばかりで、大きくても50オーバー程度のサゴシくらいなもの。

9月20日、朝夜は少し肌寒くなってきた時期で、青物シーズン真っ只中。今年こそは大型の青物を釣りたいところである。まだまだ薄暗い中、最初はポッパーでトップから攻める。

[デュエル/ハードコアバレットブル]


久しぶりのキャストに少しばかり感動しながら、2投目を投じる。1年の期間が空いていたとは思えないほど、手は釣りを覚えているものだなと感心する一方、全く魚の反応はない。それから数投繰り返したが反応がなかったので、今度はミノーにチェンジ。

[ダイワ/セットアッパー125S-DR]


このミノーは本当に釣れそうな泳ぎをする。ブリンブリンとボディを激しく動かしながら、時には不規則にジグザグに泳ぐ。アピール力はずば抜けたルアーで、何度もいい思いをさせてくれた相棒である。しかし、今日の魚たちの好みではないようで、またもや全く反応がない。

しだいに陽が昇り始めて周りはかなり明るくなってきた。何度もキャストを繰り返す釣りなので、いくら涼しくなってきたと言っても、陽が昇ると暑い。だんだんと背中や額に汗が滲む。しかし、ここからが本番である。釣りに来たと言っても、朝マズメの1〜2時間程度で引き上げないと行けないからだ。育児が落ち着いたと言ってもまだまだ子供は幼く、妻1人に任せるのは酷なので、2人が起きる時間帯には帰りたいところ。陽が昇ればジグの出番である。

[オーナー/撃投ジグレベル40g]

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青物ジグといえば撃投ジグ。使いすぎて塗装も剥げボロボロだが、まだまだ使えるし釣れる。お小遣いに回せるお金にも限りがあるので、貴重なこの1本のジグは大切に使いたいところ。キャストすると思い切りぶっ飛ぶこの爽快感はやはりたまらない。着水し着底まで待って、しゃくり始める。久しぶりだが全く問題なくスムーズにロッド操作を行える。疲れるがこれまた楽しい。何度目のキャストか忘れてきた頃、その時は突然やってくる。着底してしゃくり始め、まもなく急にロッドが重くなる。「きたーーーーーー!!。」グググっと強い引きを久しぶりに感じ、アドレナリンは爆発。これは絶対に青物だと確信し、必死にリールを巻く。「おっ?これは。」ブリのような大きなサイズとまではいかないにしても、もしかしてなかなかのサイズなのではないかと思わせる強い引き。だんだんとその魚が近づくにつれ期待も大きくなる。そしてついにその魚が水面まで出てくると、その期待はフッとチリに消えた。どう見ても小さなサイズだからである。「これはタモを使うまでもないな。」そう思いそのままぶっこ抜く。

ブリ族はブリ族だが、これはハマチにも満たないツバスサイズである。多少ガッカリはしたが久しぶりに来た釣りで坊主にならなかっただけ良かったとホッとする。周りには散歩やランニングをする人がちらほらあり、その中で近くにいたお爺さんに話しかけられた。「おっ、釣れたんか。これはブリか?こんな小さいのも釣れるんだね。」と笑顔で話すそのお爺さんは、おそらく70〜80歳くらいだろう。小さくて悪かったねと思いながら笑顔で応える。確かに小さいが、刺身にしてもある程度の量にはなるだろうと思い、今日はこれを持ち帰ることにした。何より家で待っている妻に良いお土産ができたと、帰るのが少し楽しみだ。

 

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