青物を狙う上で、サゴシは必ずと言ってもいいほどよく釣れる魚である。釣りを始めたばかりの頃は、YouTuberが釣り上げているところを動画などでよく見ていた魚なので、実際に釣れるととても嬉しかった。しかし、やはり本命はブリやヒラマサ、サゴシではなくサワラクラスの大物である。正直サゴシは釣り飽きてしまった感は否めない。ただ、サゴシが嫌いと言ったわけでない。確かにサゴシ特有の臭さはあるが塩焼きにすればとても美味しく匂いもほとんど気にならない。
そんなこんなでまた前回と同じ下関のとある場所にやって来てしまった。10月4日。前回よりもさらに寒くなっていて、確実に着てくる服装を間違えてしまったと後悔した。この季節の変わり目は、朝夜と昼の気温差には気をつけなければいけないと改めて感じ、ブルブル震えながら釣りの準備をする。
サゴシという魚
サゴシという魚はとても泳ぐのが速い魚である。素早いリーリングが求められる釣りなので、リールはHGやXGのタイプがおすすめ。また、鋭い歯が特徴で、リーダーでも簡単に噛み切ってしまうので注意が必要だ。いわゆる「サゴシカッター」というやつである。その上ルアーに食いつくのが不得意な魚で、遅いリーリングでは誤ってリーダーに食いつく。そのため、高速巻きではなく超高速巻きで誘うのが必要不可欠である。
さらに、フォール中は特に注意が必要。ジグを海底に落としている最中に、フッとジグの重さが無くなったと思ったらリーダーが切られていたなんてこともザラである。ルアーが無くなる覚悟が必要な魚ということも頭に入れておこう。
サゴシ釣りにおすすめのルアーとは
正直サゴシは、捕食のモードになっていればどんなルアーでも反応し食いついてくると思っている。大事なのはルアーではなく素早くリールを巻き、誘うことである。しかし、そうは言ってもサゴシに効果的なルアーと呼ばれる商品はいくつか存在する。ここでは、個人的におすすめのルアーを紹介しよう。
今回使用したのはまずこちらのミノー。
[ダイワ/セットアッパー125S-DR]
前回紹介したがやはりこのミノーはアピール力が抜群で、ボディを激しく動かし、時には不規則にジグザグに動く。見ていても釣れそうな動きをしていることがよく分かる。時折ジャークを混ぜながらリーリングすることで、不規則な動きをし食わせの間を作る。とりあえずこのルアーを投げておけば、いつか何かしらの青物を釣れるだろう。釣り初心者の方にも、1つは持っておいて損は無いとおすすめできるルアーである。
しかし、今日は全く反応がないので、気分転換にルアーを変えてみる。
[Jackson/G-Control]
このルアーはヘビーシンキングミノーと呼ばれるもので、重量があり遠投性に優れたミノーだ。小ぶりなミノーながら、このぶっ飛ぶ爽快感はたまらない。広範囲を探るには適したルアーで、青物に対しても効果的。速巻きをするとボディをブリブリと小刻みに動かし、速ければ速いほど激しくなる。まるで小魚が逃げ惑う様な動きをし、青物を魅了する。数投繰り返しキャストしていると、お目当ての魚が食いついてきた。
サゴシは初速は激しく走るが、スタミナがないので後半は大人しくなるのが特徴だ。今日も難なく足元まで引き寄せることができ、そのままぶっこ抜いた。この時に気をつけて欲しいのが、特に初心者の方は出来るだけタモで魚を掬う様にしよう。力任せにロッドで引っ張り上げると、ロッドを痛めてしまう可能性があり、最悪折れることもあるからだ。魚のサイズを見て、ある程度そのまま引き上げて大丈夫かどうか分かるまでは、念の為タモで掬うのが無難である。今回釣り上げたのは30〜40cm程度の小ぶりなサイズ。
この後、ジグに変えてみたりとしばらく頑張ってみたが、今日はこのサゴシ1匹で納竿となった。
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