釣りでは釣った魚の鮮度を保つためにクーラーボックスは必需品です。釣った魚を持ち帰って食べるのも醍醐味であり、出来るだけ新鮮な状態をキープしたいところ。
しかし、釣りメーカーやアウトドアメーカーから様々な価格帯のクーラーボックスが販売されており、どれを選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、おすすめの釣り用クーラーボックスを厳選してご紹介します。「リーズナブル」と「ハイコスパ」に分けてそれぞれ紹介していますので、自分に合ったコスパの良いクーラーボックスを見つけてみてください。
コスパの良いクーラーボックスとは
コスパが良いとは、主に価格が安い「リーズナブル」と価格以上の価値がある「ハイコスパ」の2つの意味があると思われます。価格を抑えてリーズナブルなクーラーボックスを求めるなら、キャンプメーカーなどのアウトドアメーカーから販売されているクーラーボックスがおすすめです。もちろんグレードにもよりますが、アウトドアメーカーから販売されているモデルは、シンプルな設計のものが多く、低価格のモデルが多くラインナップされています。
反対に、ハイコスパを求めるなら釣りメーカーのクーラーボックスを選ぶのがおすすめです。高い強度や持ち運びしやすい設計で、小魚が入れやすい小窓付きや蓋を完全に取り外せてメンテナンスのしやすいモデルなど、とにかく釣りというジャンルに特化したクーラーボックスが販売されています。
釣り用クーラーボックスの選び方
釣り用クーラーボックスの選び方は以下の通りです。
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それぞれ詳しく解説しますので、ポイントを押さえて自分に合った釣り用クーラーボックスを選びましょう。
タイプで選ぶ
釣り用クーラーボックスには主に「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」の2種類があります。
ハードタイプ
保冷力で選ぶのであれば、ハードタイプのクーラーボックスを選ぶのがおすすめです。ハードクーラーは樹脂製や金属製などの硬い素材でできており、座っても大丈夫な耐久性が特徴。保冷力にも優れており、長時間の保存に適したタイプです。
ただし、折りたたむことなどはできないため、車載時や保管時にかさばるといったデメリットはあります。
ソフトタイプ
持ち運びが簡単なモデルを選ぶのであればソフトタイプがおすすめです。ソフトクーラーは、ナイロンなどの柔らかい生地でできており、折りたたむことができるので、携帯性に優れており軽量なのが特徴。
ただし、断熱材の厚みがなく、保冷力に関してはハードクーラーに劣ります。また、柔らかい素材でできているため、腰掛けることは難しいでしょう。
断熱材の種類で選ぶ
クーラーボックスの断熱材には、「真空断熱パネル」「発泡ウレタン」「発泡スチロール」の3種類があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 |
真空断熱パネル | 断熱材を特殊なフィルムで包み、内部を真空の状態にした断熱材。冷蔵庫などにも採用されている素材で、気体による熱伝導を抑えることで、断熱性能を高めている。
製造コストが高く、真空断熱パネルを採用しているクーラーボックスは、価格が高い傾向にある。 |
発泡ウレタン | ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えて、発泡・硬化してできる断熱材。無数の微細な気泡の集合体であり、その空気の層が外気の熱を遮り、内部の冷気を長時間保つ構造。 |
発泡スチロール | ポリスチレン樹脂を発泡させて作られた軽量な素材。素材自体は非常に軽く、持ち運びしやすいのが特長。また、加工がしやすく低コストで成形できるため、簡易タイプのクーラーボックスに広く利用されている。 |
保冷力で選ぶのであれば、真空断熱パネルがおすすめです。発泡ウレタンや発泡スチロールと比べて断熱効果がかなり高く、1日以上の釣行や真夏の釣りでの使用に最適といえます。
しかし、真空断熱パネルを採用しているクーラーボックスは、重量が重いことや高価なモデルが多いので、出来るだけ軽量で安価なモデルを求めるなら発泡ウレタンや発泡スチロールを選ぶのがおすすめです。
1日以上の釣行や真夏での釣りでは、氷を足すなどの手間が必要ではありますが、日帰りや数時間の釣行であれば十分対応可能です。
また、発泡スチロールは保冷力では劣りますが、軽量なモデルが多いので持ち運びが楽なのは魅力のひとつ。
容量で選ぶ
容量を選ぶ際は、狙う魚の種類によって選ぶのがおすすめです。容量は大きければ良いというわけではなく、大きくなれば当然重くなり運びにくくなるといったデメリットがあります。
また、容量が大きいほど必要な氷の量も増えるので注意が必要です。狙う魚の種類によって、選ぶサイズの目安を以下の表にまとめました。
容量 | 狙う魚 |
20L未満 | アジやメバルなどの小魚。体長30cm程度までのサイズが目安。 |
20L〜39L | マダイやチヌ、ハマチ、シーバスなど中型の魚。大型の魚以外であればほとんど入れられるサイズ。 |
40L以上 | ブリやヒラマサ、サワラといった大型の魚。釣り用のクーラーボックスであれば、大型の魚が入るように横長の形状のモデルが多く販売されている。 |
20L未満のサイズであれば堤防などでも手軽に持っていけるサイズ感です。20〜39Lのサイズであれば堤防・船釣りどちらでも使用しやすいサイズといえます。40L以上の容量になると持ち運びにくいといったデメリットはありますが、大型を狙う際は1つは持っておきたいサイズです。
船釣りなどで、大物狙いや数釣りをする場合は、60L以上の大型のモデルを準備すると安心です。
保冷力で選ぶ
釣り用クーラーボックスの中には保冷力を表す基準値が存在し、その基準値で選ぶことで使用用途に合ったクーラーボックスを選べます。シマノ独自の基準値を「ICE値」、ダイワの基準値を「KEEP値」と呼び、それぞれの定義を以下の表にまとめました。
メーカー | 定義 |
シマノ | クーラーボックスの容量の20%の氷を、31℃の環境下で1時間保持できることを「1h」と表す。 |
ダイワ | クーラーボックスの容量の25%の氷を、外気40℃に調整された恒温室内に放置し、残存率が0%になるまでの時間を計算して、「KEEP⚪︎」という値で表示している。 |
例えば、シマノではI-CE70hと表記されている場合70時間保冷できることを示し、ダイワではKEEP50と表記されていれば50時間保冷できることを示します。
機能性で選ぶ
機能性に優れたクーラーボックスを選ぶことで、より快適な釣りを楽しめます。
両開きのフタ
両開きのフタであれば、向きを気にせず開閉できるため便利です。複数人で使用する際でも重宝し、ちょっとした煩わしさを無くせます。
また、両開きであればフタを完全に外すことができ、洗浄する際など手入れもしやすく大変便利でおすすめです。
車輪やショルダーストラップ
釣った魚や氷を入れた後に重くなることを考えて、車輪やショルダーストラップ付きのクーラーボックスを選ぶのがおすすめです。特に40L以上の容量のあるクーラーボックスには、車輪がついているモデルがマスト。車輪が付いていれば持ち上げる必要がなく移動が楽になります。
小窓
アジやメバルなどの小型の魚を狙う際は、フタに小窓がついているモデルを選ぶのがおすすめです。小窓があればフタを開ける手間がなく魚をクーラーボックスに入れることができ、冷気も逃しません。
水抜き栓
クーラーボックス内の水を抜く際、水抜き栓があると便利です。魚や氷水がある状態では非常に重くなり、クーラーボックスを傾けたりひっくり返したりして水を捨てるのはとても大変。水抜き栓があると楽に排水できるのでとても便利です。
【リーズナブル】釣り用クーラーボックスおすすめ5選
価格を抑えたい方におすすめのリーズナブルな釣り用クーラーボックスを紹介します。
【シマノ】ホリデークール60
サイズ | 21.7奥行きx33.4幅x22.1高さ cm | 容量(L) | 6 |
重量(kg) | 1.2 | 断熱材 | 発泡ポリスチレン |
保冷力 | I-CE24h | 機能性 | ショルダーベルト |
釣りメーカーのシマノから販売されている、小さめの釣り用クーラーボックスです。リーズナブルな価格で、簡易的なクーラーボックスを求めている方におすすめの商品です。アジやメバル狙いなどに最適といえます。
[ホリデークール60の口コミ]
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【ダイワ】ミニクールS
サイズ | 内寸(cm):15×22×25 /外寸(cm):22×33×31 | 容量(L) | 8.5 |
重量(kg) | 1.7 | 断熱材 | 発泡スチロール |
保冷力 | ー | 機能性 | プルーフケース、ショルダーベルト |
釣りメーカーのダイワから販売されている、釣り用クーラーボックスです。カラフルなカラーを数種類展開しており、可愛らしいデザインが特徴。自転車の前のカゴにも入れられるコンパクト設計ながら、座れる頑丈さもあります。
また、両開きのフタなのでお手入れも簡単です。
[ミニクールSの口コミ]
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【ダイワ】ソフトクールEX
サイズ | 19奥行きx26幅x28高さcm | 容量(L) | 8 |
重量(kg) | 0.85 | 断熱材 | 発泡ポリエチレン、発泡ウレタン |
保冷力 | KEEP32 | 機能性 | ショルダーベルト、コンパクト収納 |
ダイワから販売されている、ソフトタイプの釣り用クーラーボックスです。7層断熱構造を採用しており、高い保冷力を実現したまま折りたたみもできる、持ち運びが簡単な嬉しいソフトタイプです。
底面の素材には吸水しないPVC素材を採用しており、もし汚れてもサッと拭くだけでお手入れも簡単にできます。
[ソフトクールEXの口コミ]
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【サンカ】パラオ
サイズ | 29.5奥行きx48幅x30高さcm | 容量(L) | 20 |
重量(kg) | 2.6 | 断熱材 | 発泡スチロール |
保冷力 | ー | 機能性 | 小窓、仕切り板 |
フタが2分割された釣り用クーラーボックスです。2分割されたフタは、どちらも両側から開閉できるので、使い勝手は抜群。さらに、完全にフタを取り外せるので、お手入れも簡単なのは嬉しいポイントです。
また、区切りに便利な仕切り板もついているので、クーラーボックスの中で荷物や魚を分けたい時に重宝します。
[パラオの口コミ]
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【伸和】ホリデーランドクーラー76H
サイズ | 43奥行きx91幅x36高さcm | 容量(L) | 76 |
重量(kg) | 7.9 | 断熱材 | 発泡スチロール |
保冷力 | ー | 機能性 | 車輪、ショルダーベルト、サイドハンドル、水抜き栓 |
大型の魚も楽に入れられる大容量の釣り用クーラーボックスです。車輪がついているので、重くても簡単に持ち運びできます。握り心地の良いソフトグリップが両端に付いているので、2人で一緒に運ぶ時にも便利です。
また、小さな小窓がついているので、フタを開けることなく小窓から中の荷物を出し入れすることも可能です。
[ホリデーランドクーラー76Hの口コミ]
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【ハイコスパ】釣り用クーラーボックスおすすめ6選
保冷力抜群の高い品質を求めている方におすすめのハイコスパの釣り用クーラーボックスを紹介します。
【ダイワ】SU700
サイズ | 内寸(cm):11×26×26外寸(cm):19.5×38×32.5 | 容量(L) | 7 |
重量(kg) | 2.4 | 断熱材 | 真空パネル、ノンフロンHPウレタン |
保冷力 | ー | 機能性 | ショルダーベルト |
持ち運びに便利なコンパクトサイズの釣り用クーラーボックスです。底面に真空断熱パネルとウレタン断熱材を使用しており、高い保冷力を実現しています。
鮎などの渓流釣りやアジやメバルなどの小型の魚を狙うのにおすすめです。
[SU700の口コミ]
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【シマノ】120UF-012N
サイズ | 内寸(幅x長x高):170×320×235mm外寸(幅x長x高):236×436×309mm | 容量(L) | 12 |
重量(kg) | 2.7 | 断熱材 | 発泡ウレタン |
保冷力 | I-CE35h | 機能性 | ワンアクション開閉、水抜き栓 |
軽量・コンパクトなショア向けの釣り用クーラーボックスです。フタはワンアクションで開くことができ、落とすだけで閉められます。そのため、スムーズに魚をクーラーボックス内に入れられストレスがありません。
[120UF-012Nの口コミ]
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【シマノ】NF-422V
サイズ | 外寸(mm):530×300×332内寸(mm):391×211×250 | 容量(L) | 22 |
重量(kg) | 3.7 | 断熱材 | 発泡ポリスチレン |
保冷力 | I-CE35h | 機能性 | 両面開き、ワンアクション開閉、水抜き栓 |
片手で楽に開閉できるラックトップレバーを採用しており、片手が塞がった状態でもフタが開けられる設計です。
また、大人が踏んだり座ったりしても大丈夫な耐荷重設計が施されており、ハードな使い方でも安心して使用できます。
[NF-422Vの口コミ]
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【ダイワ】クールラインα GF S 2500
サイズ | 内寸(cm):22×43×25.5外寸(cm):31×58×34 | 容量(L) | 25 |
重量(kg) | 4.3 | 断熱材 | 発泡スチロール |
保冷力 | ー | 機能性 | ロッドホルダー、小物収納 |
ターゲットがハマチやマダイなどの中型の魚の場合におすすめなクーラーボックスです。ロッドホルダーや小物収納付きで、断熱材も発泡スチロールと軽量なのでランガンなどにもおすすめ。
また、底面に滑り止めのふんばるマンがついており、船の上でも安心して使用できます。
[クールラインα GF S 2500の口コミ]
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【シマノ】スペーザベイシス
サイズ | 外寸(mm):794×347×320 / 内寸(mm):592×252×230 | 容量(L) | 35 |
重量(kg) | 7.7 | 断熱材 | 発泡ポリスチレン、3面一体型真空パネル |
保冷力 | I-C60h | 機能性 | 取り外し可能フタ、ラックアップハンドル、ショルダーベルト、水抜き栓、キャスター、トレー |
容量が35Lですが横長のデザインとなっているため、大型の魚を入れるのも可能です。ラックアップハンドルと呼ばれる運ぶ際に使用するハンドルが付いているので、本体を大きく傾けることなく楽に持ち運びができます。
[スペーザベイシスの口コミ]
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【ダイワ】トランクマスターHD II
サイズ | 内寸(cm):27×75×23 / 外寸(cm):39.5×91.5×33 | 容量(L) | 48 |
重量(kg) | 9.7 | 断熱材 | 真空パネル3面,発泡スチロール |
保冷力 | KEEP122 | 機能性 | 両面開き、ハンドル、水抜き栓、キャスター |
大型の魚でも余裕で収納可能な、大容量の釣り用クーラーボックスです。横長のデザインなので大物もスッポリと入り、氷の持ちも非常に長く保冷力に優れています。
大型静音車輪やハンドル付きで、ボックス内に氷や魚が入っていても楽に持ち運び可能です。
[トランクマスターHD IIの口コミ]
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釣り用クーラーボックスおすすめ11選【まとめ】
クーラーボックスでしっかりと魚を冷蔵保存することで、鮮度を保ち美味しい魚を食べられます。自分に合ったコスパの良いクーラーボックスを選んで、快適な釣りを楽しみましょう。
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