寒い冬でのキャンプや雪中キャンプでの睡眠には、質の高いシュラフが必要不可欠です。コロナ禍からキャンプが流行り出し、冬でもキャンプを楽しみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?しかし、寒さの厳しい冬キャンプでは、シュラフ選びに気をつけなければ、最悪の場合命の危険性もあります。
そこでこの記事では、冬キャンプ用におすすめの寝袋(シュラフ)をご紹介します。厳しい寒さにも耐え得る最強モデルからコスパに優れたモデルまで紹介していますので、参考にしてみてください。
冬キャンプ用の寝袋の選び方
冬キャンプ用の寝袋を選ぶポイントは以下の通りです。
- 中綿の素材
- タイプ
- 快適使用温度
それぞれ詳しく解説しますので、ポイントを押さえて自分に合った寝袋を選びましょう。
中綿の素材で選ぶ
冬に使用するのであれば保温性を考えてダウンがベストです。中綿には大きく分けてダウン(羽毛)と化繊綿の2種類あります。ダウンは水鳥の胸部部にある羽毛のことで、とても軽量で保温性に優れた素材です。ダウンは化繊綿に比べて耐久性に優れており、水濡れに弱いデメリットはありますが、手入れ次第では何十年と愛用できます。
また一方で、化繊綿はダウンと比べてかさばりやすく、収納サイズも大きくなりがちです。携帯性も考えて、キャンプではダウン素材のシュラフがおすすめです。
タイプで選ぶ
シュラフにはマミー型と封筒型の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
タイプ | 特徴 |
マミー型 | ミイラを意味するマミーが由来で、身体を包み込むような形状。頭まですっぽり覆うことができ、保温性が高いのが特徴。
コンパクトに収納できるモデルが多く、持ち運びが楽。体の形に合わせた形状をしているため、寝返りがしにくいのがデメリット。 |
封筒型 | 封筒のような長方形の形をしているシュラフ。マミー型に比べてシュラフ内にゆとりがあり、寝返りができ寝心地が良い。ブランケットとして使用でき汎用性が高い。
しかし、マミー型に比べてシュラフと身体に隙間が多く密着性が低いので、保温性は劣る。 |
雪があまり降らず、さほど寒さが厳しくない地域の場合では、寝心地の良さを重視して封筒型を選ぶのも良いでしょう。反対に雪中キャンプなどでの寒さの厳しい地域では、マミー型がおすすめです。
快適使用温度で選ぶ
シュラフには快適使用温度という表記があり、選ぶ際は必ず確認する必要があります。快適使用温度とは、その名の通り表記の温度までの気温であれば快適に睡眠ができるという意味です。
それとは別に、下限使用温度や限界使用温度という表記があり、その温度であればギリギリ寝て過ごせる温度という意味の表記があります。しかし、この表記を鵜呑みにするのはあまりよくありません。ギリギリ過ごせるといっても女性の方や寒さに弱い人などは、寝て過ごすのは難しいと考えて良いでしょう。安心してぐっすり眠りたいのであれば、実際の現地の想定最低気温より-5℃程度に対応した快適使用温度が望ましいです。
また、冬キャンでは湯たんぽや電気毛布、石油ストーブなどの暖房器具などを併用することも考えられます。それらをふまえて自分に合ったモデルを選ぶことが重要です。
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冬キャンプ用の寝袋のおすすめメーカー
冬キャンプ用の寝袋は様々なメーカーから販売されていますが、その中でも国内三大メーカーとして名高い「ナンガ」「イスカ」「モンベル」をご紹介します。
ナンガ
ナンガは滋賀県米原市に本社があり、1941年創業の歴史のあるダウン製品メーカーです。ダウンシュラフといえばナンガを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ナンガのシュラフは高品質で性能に優れており、真冬のキャンプでも快適な睡眠が可能な最強モデルが揃っています。
また、ナンガのシュラフは永久保証が付いており、通常の使用で不具合が起きても修理を行なってくれるのは嬉しいポイントです。(送料がかかることや、破損状態によっては料金が発生することがあります)
ナンガのシュラフは比較的高価なモデルが多くありますが、高品質なことやアフターケアも充実していることを考えれば妥当な価格です。
イスカ
イスカは大阪府大阪市に本拠地を構える、1972年創業の日本有数の老舗寝袋(シュラフ)メーカーです。日本人の体型や日本の気候などに合わせて作られており、日本人のための最強シュラフと言って過言ではありません。
また撥水素材「ナイロン66」はしっかりと水を弾いてくれるだけでなく、引き裂き強度や耐摩耗性にも優れているのが特徴です。
キャンプだけでなく登山家にも愛されているシュラフメーカーです。
モンベル
モンベルは大阪に本社を構える、1975年に創業されたアウトドア全般でとても高い評価を得ている国内でも有名なアウトドアメーカーです。国内だけでなく世界でも店舗を構えるほど人気の高いアウトドアメーカーで、シュラフは独自技術で作られた高い伸縮性が特徴的です。窮屈に感じてしまいがちな寝袋ですが、モンベルの寝袋であれば快適な寝心地を実感できます。
また、レディースモデルやロングモデル、キッズモデルなど様々な体のサイズに合うラインナップが揃っているのも嬉しいポイントです。
冬キャンプ用の寝袋おすすめ10選
冬キャンプにおすすめの寝袋を10個厳選してピックアップしましたのでご紹介します。シュラフで有名なナンガやイスカなどの最強モデルから、比較的安価なコスパに優れたモデルまで紹介していますので、自分に合った商品を探してみてください。
【ナンガ】オーロラテックス800DX
タイプ | マミー型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | -9℃〜 | 機能性 | 防水性・透湿性に優れたオーロラテックス |
ナンガから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
寝袋とといえばナンガという人も多いほど有名なブランドで、その中でも冬に特化したモデルです。ナンガのシュラフはとても質の高いダウンを使用しており、快適使用温度は−9℃からと厳しい寒さの中でも過ごせます。表生地は超撥水生地を使用しており、水に弱いダウンシュラフでも安心して使用できます。
また、ナンガは永久保証を行っており、万が一不具合が起きても修理してもらえるのもメリットです。
[オーロラテックス800DXの口コミ]
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【ナンガ】オーロラ1000DX
タイプ | マモー型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | -11℃〜 | 機能性 | 防水性・透湿性に優れたオーロラテックス |
ナンガから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
800DXよりもさらに寒さに強いダウンシュラフです。快適温度は−11℃、使用限界温度はなんと−21℃とかなり極寒の地域にも対応できる最強シュラフといえます。
品質が高い分価格も上がりますが、積雪の多い地域や寒さに弱い方などは購入しても後悔ない商品です。
[オーロラ1000DXの口コミ]
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【イスカ】デナリ900
タイプ | マミー型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | 記載なし | 機能性 | 撥水性のある生地、ジャムストッパー |
イスカから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
イスカはナンガと並んでシュラフの有名なブランドの一つです。最低使用温度は−25℃とかなり寒い地域でも快適に過ごせます。足元の形が逆台形構造となっており窮屈さがなく、多めの保温剤を封入しているため、足元までしっかりと暖かいのが特徴。
また、コンパクトに小さく収納できるため、登山などにもおすすめの商品です。
[デナリ900の口コミ]
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【モンベル】ダウンハガー650
タイプ | マミー型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | -5℃ | 機能性 | 伸縮性のある生地 |
モンベルから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
「スーパースパイラルストレッチ」と呼ばれるモンベル独自のシステムを採用した「伸びる寝袋」です。伸縮性抜群で寝心地がよく快眠をサポートしてくれます。
また、650フィルパワーの高品質ダウンをふんだんに使用しており、軽量コンパクトながら高い保温力を実現しています。
[ダウンハガー650の口コミ]
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【シートゥサミット】スパークspIII
タイプ | マミー型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | -2℃ | 機能性 | 撥水トリートメントされたウルトラドライダウン |
シートゥサミットから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
スパークは軽量コンパクトでありながら保温性を高めたシリーズ。中綿には850フィルパワーのプレミアムグースダウンと呼ばれる非常に品質の高いダウンを使用しています。快適使用温度は−2℃と寒い地域にも最適で、胴から上にはより多くのダウンを封入しており、体幹部の保温性を向上しています。
また、ダウンには撥水トリートメント加工がされており、外部の大気中の水蒸気からダウンを守り、内部で結露をするのを防いでくれます。
[スパークspIIIの口コミ]
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【カリンシア】Defence4
タイプ | マミー型 | 中綿の素材 | 化繊綿 |
快適使用温度 | -8℃ | 機能性 | サーモクラフト |
カリンシアから販売されている、マミー型の冬キャンプ用の寝袋です。
カリンシアのシュラフは、フィンランドやスウェーデンなどを中心に世界30か国以上の国々でミリタリーシュラフとして愛用されています。ミリタリーシュラフとして世界1位のシェアで、今まで500万個を売り上げている実績のあるシュラフです。値段も手頃で手に取りやすく、コスパ最強モデルです。
また生地には、「サーモクラフト」と呼ばれるNASAの特殊技術を基に開発された高機能素材を採用しています。シュラフ内の保温維持を約11%も上昇させる効果があり、寒さの厳しい冬キャンプにもおすすめの寝袋です。
[Defence4の口コミ]
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【スノーピーク】グランドオフトン
タイプ | 掛け布団型 | 中綿の素材 | ダウン |
快適使用温度 | -8℃ | 機能性 | ウォッシャブルダウン、抗菌・消臭加工 |
スノーピークから販売されている、掛け布団型の冬キャンプ用の寝袋です。
掛け布団とマットがセットになった、寝袋を超えた快適性が特徴のシュラフです。「キャンプ=寝袋」といった固定概念から脱却して開発された商品で、キャンプ中でもまるで家で寝ているかのように快適に睡眠ができます。
肩口にダウンチューブが搭載しており、冷気の侵入をしっかりと防ぎ下限温度−15℃と冬キャンプでも活躍できます。
[グランドオフトンの口コミ]
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【ロゴス】丸洗いウォーマーシュラフ
タイプ | 封筒型 | 中綿の素材 | 化繊綿 |
快適使用温度 | -6℃ | 機能性 | 抗菌・防臭加工、丸洗いOK |
ロゴスから販売されている、封筒型の冬キャンプ用の寝袋です。
大型の洗濯機で丸洗い可能と、お手入れがとても簡単なシュラフです。お手入れに気を遣うシュラフにはとても嬉しい特徴ながら、中綿もたっぷりと封入されているのでとても暖かく過ごせます。
さらに、同じ寝袋同士なら連結も可能で、家族やカップルなどでの使用にもおすすめの寝袋です。
[丸洗いウォーマーシュラフの口コミ]
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【コールマン】マルチレイヤースリーピンバッグ
タイプ | 封筒型 | 中綿の素材 | 化繊綿 |
快適使用温度 | アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃、アウトレイヤー+フリース 5℃、ミッドレイヤー+フリース 12℃ | 機能性 | 連結可能、丸洗いOK |
コールマンから販売されている、封筒型の冬キャンプ用の寝袋です。
3つのレイヤーをお好みで使用でき、組み合わせ次第では春夏秋冬どのシーズンでも対応可能です。アウトレイヤー同士を連結することで幅180cmになり、家族で広々と使用できます。とりあえずこのシュラフを持っておけば、極寒の地でなければ対応できるので、コスパも抜群です。
また、洗濯機で丸洗いが可能なので、お手入れも楽なのは嬉しいポイントです。
[マルチレイヤースリーピンバッグの口コミ]
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【ネイチャーハイク】封筒型シュラフ
タイプ | 封筒型 | 中綿の素材 | 化繊綿 |
快適使用温度 | 0℃ | 機能性 | 撥水加工、丸洗いOK、足元開閉可能 |
ネイチャーハイクから販売されている、封筒型の冬キャンプ用の寝袋です。
3つのレイヤーを使い分けることで、どの季節でも使用できる万能シュラフ。季節ごとにシュラフを準備する煩わしさをなくせるので、さほど寒さの厳しい地域でない限り、このシュラフ一つで対応可能です。ファスナーを開くことで、掛け布団としても使用可能と使い勝手も抜群です。
[封筒型シュラフの口コミ]
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冬キャンプ用の寝袋(シュラフ)【まとめ】
冬キャンプで使用する寝袋は、出来るだけ品質が高く、それぞれの地域にあった快適温度のモデルを選ぶことが大切です。
冬キャンプでは、日中は暖かくても夜になると思っている以上に冷え込むことも多いので、油断は禁物です。命の危険性もあるので、冬キャンプを最大限楽しむためにも、最適な寝袋を購入しましょう。
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